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論文検索サービスは分野と目的に応じて使い分ける

論文を探す方法として、ジャーナルの最新号をチェックする以外にも、検索サービスを利用することが多くあります。論文検索に特化したサービスはいくつかありますが、分野と目的に応じて使い分けると効率よく論文を探すことがあります。どのような検索サービスがあり、どのような特徴があるのか、改めて紹介します。

英語で検索するならGoogle ScholarとPubMed

検索サービスの最大手といえばGoogleですが、学術情報の検索に特化した検索サービスが「Google Scholar」です。Google Scholarでは、無料でPDFを入手できる場合、PDFへのリンクも別に表示します。そのため、無料論文を探すときには便利です。掲載時期を指定できるので、今年掲載された論文に絞って探すという使い方もできます。

Google Scholarはあらゆるジャンルを対象にしますが、分野を限定して検索したいのであれば、それぞれの分野に特化した検索サービスやデータベースを使うのが有効です。ライフサイエンスの分野では、アメリカ国立医学図書館の国立生物工学情報センター(NCBI)が運営する「PubMed」が有名です。

また、最近は医学でもビッグデータの活用など、情報学を取り入れることが増えてきました。情報学に特化した検索サービスのひとつに「CiteSeerX」があり、アルゴリズムやメタデータ解析などに関する文献を検索できます。

日本語で検索するならCiNiiとJ-STAGE

CiNiiは国立情報学研究所が運営するデータベースで、日本国内の主要雑誌の多くをカバーしています。論文だけでなく、図書館に収蔵されている書籍も検索できます。大学図書館を利用できる環境にある場合には、積極的に活用できるのでしょう。ほかにも、博士論文を検索できます。

J-STAGEは科学技術振興機構(JST)が運営するデータベースで、CiNiiと同じく日本国内の主要雑誌が検索対象となっています。検索結果ではPDFを無料で入手できるものが多く表示されるので、無料で情報を集めたいときには使えるサービスです。

幅広い知見を得るなら、英語で書かれた論文が確実です。しかしながら、国内の事情をふまえた症例対応などを知りたい場合には、日本語で書かれた論文のほうが具体的で参考にしやすいというメリットがあります。自分が探す分野と目的に応じて検索サービスを使い分けましょう。

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