Google Scholarのアラート機能で新着論文を確認する
キーワードを含む論文をアラート
新着論文の確認を日課としている方も多いと思います。主要ジャーナルのWebサイトで確認する、あるいは論文検索サービスのWebサイトにアクセスしてキーワードを入力する、という方法があるでしょう。しかし忙しいときには、こういった日課を怠ってしまうときもあるのではないでしょうか。
そこで便利なのが、Google Scholarの「アラート」です。Google Scholarのアラート機能では、あらかじめ設定したキーワードが含まれる論文が新しく発表されると、自動で検索してメール通知してくれます。
アラートの利用画面
アラートは、Google Scholarのトップページの上部から設定できます。キーワードは複数設定でき、二つ以上の単語を組み合わせた設定も可能です。
上の画面では「heart failure」(心不全)と「ckd」(慢性腎臓病: chronic kidney disease)というキーワードで設定した画面です。この場合、「heart failure」が含まれる新着論文と、「ckd」が含まれる新着論文が、それぞれ別のメールで通知されます。
こちらの画面は、「heart failure」が含まれる新着論文を通知するメールの受信画面(Webブラウザ上のGmail)です。それぞれの論文のタイトルをクリックすると、その論文が掲載されているWebページに移動します。
通知メールは日本時間の17時前後に届きます。アラートの利用にはGoogleアカウント(Gmailアドレス)が必要ですが、通知メールの受信はGmail以外でも可能です。
なお、「heart failure」のように一般的な語句に設定すると、大量の論文が対象となってしまいます。メールで受信できるのは最大20件までなので、特定の疾患名など、ある程度絞り込んだキーワードにするのがおすすめです。
Google ニュースと合わせて情報収集
このアラート機能はGoogle Scholar以外に「Google ニュース」でも利用できます。Google ニュースとは、ニュースサイトに掲載されているニュースを表示したり、ニュースを検索したりするサービスです。
Google ニュースでキーワードを設定しておけば、キーワードを含むニュースがメールで通知されます。つまり、そのキーワードが世間でどのように報じられているかを確認できるのです。Google Scholarで最新研究を確認するのは大事ですが、世間では自分の研究内容がどのように見られているのかを確認するのも重要です。アラート機能を使い、積極的な情報収集に努めましょう。