表現方法の違い:メールや案内状の書き方
医学英語総合サービスでは、弊社の校正・翻訳・投稿支援を利用くださったお客様に、月1回お知らせレターを配信しております。One Point Englishのショートメッセージも配信していますのでご紹介します。
One Point English:メールや挨拶、案内状の翻訳は相手の文化に合わせる必要があります。
メールや案内状の書き方
一般的に日本語の文章は、「平素よりお世話になっております。」で始まり、時候の挨拶を入れ、本題をかき、「ご査収のほど宜しくお願いします。」で終わります。
英語では次のように組み立てます。
最初の挨拶
1.Dear Mr.苗字 (名前は入れません)
2.担当者の名前がわからない時:Dear Sir/Madam
(これがだんだん古臭い表現になって来ていて、アメリカでは、To whom it may concern(関係者各位)というビジネスライクな表現がよく使用されています。
3.Dear Sales Director とか Dear Department Manager (など部署名を入れる)
4.「お世話になっています」に一番近い英語(直訳)は、Thank you for your constant support.ですが、英語ではNGです。実際には単なる挨拶で、相手を気遣う日本語ですので、ビジネス文章には入れません。親しい方なら、I hope this e-mail finds you well. とかI hope everything is well for you.などと書くこともできます。
5.時候の挨拶は入れません
次に本題ですので、下記のような書き方が定番です
I am writing to you about…
I would like to inform you that…
I am writing in reference to…
よろしくお願いします
1.Thank you in advance for your consideration.
この表現、よく使用されるのですが、ニュアンス的にはかなり強めです[ビジネスや論文のカバーレターではOKです]。
2.Thank you for considering my request.
Thank you for any help you can provide.
Thank you for your consideration and understanding.
こういった表現の方がソフトで、受け取った方の印象は良いみたいです。よく日本語では「お忙しいこととは存じますが」のような、気遣いの文言を入れますが、Thank you for your time and consideration.がその気遣いに相当します。
メールを受け取ったことの確認をお願いしたい場合
Please confirm that you have received this email.
お願いと敬具の例文
We look forward to hearing from you.
If you have any questions or need more information, please do not hesitate to contact us.
Best regards/Sincerely
Coffee Break
日本人はノコギリを引き、西洋人は押す。
針に糸を通すのに、日本人は針に糸を近づけるが、西洋人は糸に針を近づける。
数字を数える時、日本人は指を折りたたみ、西洋人は指を開く。
これは民族のバックボーンである農耕と遊牧の文化の違いなのだそうです。