One Point English

医学英語論文の書き方マニュアル – 9:英語と日本語の違い(1)

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One Point English:英語論文では、曖昧な表現を避けましょう

曖昧な表現は、言い換えが可能です

“It may be considered that..” “It may be said that…“などの婉曲な表現は論文では避けるべきです。
「…だろう」の英語表現は下記のように言い換えることができます。
A is consistent with the B hypothesis.(矛盾しない)
A is in agreement with the B theory.(一致する)
A is explained by the B theory.(説明できる)

曖昧表現を重ねるのはNGです

XXX suggests the possibility that YYY may occur.(トリプル!)
XXX suggests that YYY may occur.(ダブル)は
XXX suggests that YYY occurs.としてください。

ただし、may be effectiveの場合は、suggestと一緒に使用できます。
XXX suggests that it may be effective.

曖昧な副詞の英語を避け、具体的な数字を入れるとわかりやすいです

主観的な副詞はなるべく使用を避けましょう
例:Almost, certain, infrequently, likely, quite, relatively, seldom, tended to be, very

等は英語でどう表現しますか?

日本人は、文書に「等」を多用します。
「等」の訳語として[and so on]が確立していますが、実際には意味・使われ方が違います。
「岩波国語辞典」によると、「など」は[例として示す意を添える。同類のものが他に有っても無くてもよい。]となっています。
一方、[and so on]はCambridge Dictionary によると [in addition to other things of the same kind]となっており、「同類のものが絶対にある」場合にしか使えません。

したがって、英文では、読者がその「同類のもの」が何であるか,具体的に推測できない場合は、and so onは書きません。

例:RI生体試料等保管庫は RI Bio-sample Storage Chamberと訳します。

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