医学英語論文の書き方マニュアル – 2:注意が必要な表現
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Respectivelyの使い方
●respectivelyは、A and B are C and D, respectively.(AとBはそれぞれCとDである)のように、複数の事象同士が一対一ではっきりと対応する文脈で使います。
正しい例)X, Y, and Z like baseball, soccer, and swimming, respectively.
●「AとC」「BとD」というようなはっきりとした一対一の対応がない文脈でrespectivelyが誤って使われることあります。
●ペアが存在しても、まとめてではなく別々に書いたら、respectivelyは使いません。
間違った例)X likes baseball and Y likes soccer, respectively.
「関連する」Associated/Correlatedの使い分け
「○○の長期腎予後に関連する因子について検討した」
We examined factors associated with the long-term renal outcome of….
「XXは○の長期腎予後と関連していた」
XX was correlated with the long-term renal outcome.
(関連性がわからないので調べる時はassociatedで、関連性が判明した場合はcorrelatedを使います)
「致死率や死亡率」の定義とその英語表現
死亡率は「一定期間における死亡者数」÷「ある集団に属する人の総数」で、英語では(death rate、mortality rate)です。
致死率あるいは致命率は「一定期間におけるある病気の死亡者数」÷「その期間における病気の患者数」で、英語では(case-fatality rate) 略語はCRFです。