英文にする際には、日本語的表現を「頭の中で」英語的表現に変えてください。(主語を何にして、それに対応する動詞と目的語を考えてください)
1)非生物主語の擬人化をためらわず、できるだけストレートで力強い能動態で文章を書く。
・最近の~の進歩によって~が可能になった。
Recent advances in … have enabled (or allowed) …
・最~が報告(証明)されている。
Recent studies have reported (or shown) that …
・~に関する報告が散見される。
A few studies have reported …
・以上から ~と推察される(→ 以上の結果は~を示唆する)。
These results (or findings) suggest that …
・~の原因として~が考えられる(挙げられる)。
Possible causes of … include …
・重篤な副作用として~が報告されている。
Reported serious side effects include …
・~所見から~が疑われた。
… findings raised a suspicion of …
2)われわれは最近~の症例を経験した。→「患者に遭遇した」との解釈で。
We have recently encountered a patient with … who …
3)腹痛が出現した。→ 患者を主語にして書く。
The patient developed abdominal pain.
4)被験者の内訳は男性~人、女性~人、年齢~歳から~歳まで、平均~歳であった。→ 被験者は~から成って(構成されて)いたと書く
The subjects consisted of … men and … women, ranging in age from … to … years, with a mean age of … years.
5)われわれが文献を検索した範囲では~は見当たらない。→文献を主語に
Our literature search failed to reveal any …
6)直訳すれば be動詞構文になるような文も、他の動詞を使って書く。→報告を主語にして
・~についての報告は少ない(ほとんどない)。
(Very) Few studies have reported ……
・~についての報告は限られている。
A limited number of studies have reported on ……
8)日本語を補う必要がある場合
歯周病は単に口の健康だけではなく、全身的な健康を維持する上で“鍵”となる極めて重要な病気です。
・英語
Thus, periodontal diseases play a crucial role not only in keeping oral health but also in maintaining general health.
上手に直訳していて、何も問題ない英語のようですが、主語が「歯周病」で、「歯を健康に維持する」と、「全身の健康を維持するのに」重要な役割を果たしていることになってしまいます。
「歯周病は」が主語になっていますが、ここは日本語を「歯周病にかからないことは」という言葉を補う必要があります。
Thus, preventing periodontal diseases plays a crucial role not only in maintaining oral health but also general health.