医学英語論文の書き方マニュアル – 28：時制（完了形）の行方
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今月は【時制（完了形）の行方】について考えてみましょう。
英語の12の時制
[現在形] [過去形] [未来形]
[現在進行形] [過去進行形] [未来進行形]
[現在完了形] [過去完了形] [未来完了形]
[現在完了進行形] [過去完了進行形] [未来完了進行形]
完了形
完了形は、「過去に起き、今でもその状態である」状態です。イギリス英語では今もしっかり使用されますが、アメリカでは過去形で使うことが多いです。
（例）最近ではレフリーへの回答書も、過去形で書くことが多いです。
（イギリス）I have forgotten my umbrella. Can I borrow yours?
（アメリカ）I forgot my umbrella. Can I borrow yours?
（イギリス）She has just gone to bed.
（アメリカ）She just went to bed.
日本語は点時制
日本語は点時制で、「完了形」にあたる線時制（一定の時間帯を起点にしている時制）の観念がありません。
点時制とは、[I lost my key. カギをなくした]点をあらわす時制で、過去形では、agoやyesterdayをつけて表現します。
線時制とは、[I have lost my key. カギをなくしてしまって今もその状態である]という意味です。
My dad has been dead for five years. は、 My dad died five years ago.を意味しますが、父が死んで5年になるという、時間の経過を表しています。
日本語には時制がないとも
動詞の変化がなく、「毎日」「今」「来週」「すでに」「昨日」のような副詞(句)を用いて動作がいつ、またはどのような場面で起きているのかを表現するからです。
（例）現在でも未来でも「します」なので、動詞の時制はありません。
I play tennis twice a week. 週2回テニスをします。=現在形
I will play tennis next Sunday. (来週の日曜にテニスをします)=未来形
Coffee Break
イギリスでは
（イギリス）Have you got a minute? （ちょっといい？）
（アメリカ）Do you have a minute?
ちなみに、Haveが来て完了形ならgottenが文法的に正しいのではと思われる方もいらっしゃると思いますが、イギリス英語ではgetの過去分詞はgotです。
