医学英語論文の書き方マニュアル – 10:英語と日本語の違い(2)主語に関して
医学英語総合サービスでは、弊社の校正・翻訳・投稿支援を利用くださったお客様に、月1回お知らせレターを配信しております。One Point Englishのショートメッセージも配信していますのでご紹介します。
One Point English:英語は主語がはっきりしていますが、日本語では主語がないことが多いです。
主語がない会話文
・診察に使用する英語
「どういたしましたか?」
“How can I help you today?”
「何かアレルギーはありますか?」
“Do you have any allergies?”
「薬のアレルギーはありますか?」
“Are you allergic to any medication?”
「何か毎日飲む薬はありますか?」
“Do you take any medications?”
「何か大きな病気をしたことがありますか?」
“Have you had any major illnesses before?”
「ご家族の中で、どなたか病気を患っている方はいますか?」
“Does anyone in your family have any medical problems?”
・日常の会話文
「お待たせしました」
Sorry, I kept you waiting. → Thank you for waiting.
「どこから来られましたか」
Where are you from?
「どこに行ったの?ずっと探していました。」
Where have you been? I have been looking for you.
主語を補って英訳する
ゴルフクラブの販売で、セールスマンが「このドライバーは曲がりません」と言った時、「ボールが曲がらない」というセールストークであることは日本人には理解できますが、英語では、主語を考えて補う必要があります。
Google(ソフト)翻訳→再翻訳→編集の例をご紹介します。
「このドライバーは曲がりません」の翻訳
This driver does not bend.
→「このドライバーを使用すると、ボールが曲がりません」にすると
The ball does not bend when using this driver.
→「ボールが曲がるのではない」=「まっすぐ飛ぶ」に変更すると
The ball goes straight using this driver.
→自然な言い方に変更すると
You can drive a golf ball straight using this driver.