投稿アカデミー(7) Author Contribution
オーサーシップ(authorship/著者の資格) とは
オーサーシップ(authorship/著者の資格) とは、医学雑誌編集者国際委員会(ICMJE)が示す、著者であるための4つの基準をすべて満たすものです。
1.研究の構想、研究デザイン作成、データ収集・解析・解釈対する実質的貢献をしていること。
2.論文の草稿作成、および、論文の修正のいずれかに重要な貢献(内容について批判的に検討)をしていること。
3.出版されるバージョンの最終承認
4.著作物の正確性または整合性に関する疑問が適切に調査され、解決されることを保証し、研究のすべての側面について説明責任を負える。
不適切なオーサーシップ
•ギフト・オーサーシップ(guest/gift/honorific authorship): ほぼ研究に関わっていない著名な先生を共著者にすること。その先生に連絡さえもしなければ、フォージド・オーサーシップ(forged authorship)となります。[知らされないままに著者リストに加えられる]
•オーファン・オーサーシップ(orphan authorship):研究に実質的に貢献したが、研究チームから不公平なやり方で著者リストから省かれた著者がいること。
•ゴースト・オーサーシップ(ghost authorship):研究に貢献したが、著者にリストされていない著者がいること。利益相反を隠すために行われたりします。
Author contributionsとは
CRediTに関連する役割に関して、それぞれの著者の貢献を記載することです。役割:コンセプト立案(研究計画)、データ収集、解析、資金調達、調査、方法論、プロジェクト管理、リソース、ソフトウェア、監督、検証、視覚化、執筆(原案)、執筆(校閲・編集)など
下記に書き方の例を記載します。
(雑誌によってインシャル記載の場合とフルネームを記載する場合があります。
箇条書きの場合
Conceptualization: [full name], …; Methodology: [full name], …; Formal analysis and investigation: [full name], …; Writing – original draft preparation: [full name, …]; Writing – review and editing: [full name], …; Funding acquisition: [full name], …; Resources: [full name], …; Supervision: [full name],….
文章で書く場合
例1)SH and KI designed and conceived this study. NK, AC and KA collected data. SH and MK analyzed and interpreted the results and drafted the manuscript. CD and KI supported statistical analyses. All authors read and approved the final manuscript.
例2)A.B., B.C. and C.D. performed the measurements, D.E. and E.F. were involved in planning and supervised the work, A.B. and B.C. processed the experimental data, performed the analysis, drafted the manuscript and designed the figures. F.G., and G.H. performed the xyz calculations. All authors discussed the results and commented on the manuscript.
注)文章の場合は、最後にAll authors have read and agreed to the published version of the manuscript. あるいは、 All authors reviewed the results and approved the final version of the manuscript.などの記載が必要です。
NOTE:注意
投稿規定で、著者情報を記載する必要性が載ってなくても、投稿画面の著者情報で、それぞれの著者がどういう役割をしたのか、プルダウンメニューからエンター(選択・入力)していくことになっていることがあります。論文作成の際には、必要な情報として、準備してください。